僕は普段文章を書く時、構成や伝えたいこと、見る人が知りたそうなことを意識しすぎてしまいます。その結果、何をどう書けばいいか考え続けて全く進みません。
今回はたまたま手に取った、ライティングの哲学という本にそれらの悩みを乗り越える勇気をもらったので、早速実践に移してみようと思います。
哲学と聞くと難しそうに聞こえますし、実際に後半は難しく理解が及ばない点が多かったです。ただし前半の内容はわかりやすく(烏滸がましいですが)とても共感できる内容でした。
本の流れとしては
1(自称)文章を書くのが苦手な人たちが、それぞれの苦悩を打ち明ける座談会の会話ログ
2座談会を経て、文章との向き合い方にどのような変化が生じたかを各々独白する
3再度座談会を開催し、変化について語る
という内容になっています。
こう考えると悩みを打ち明けている1はとっつきやすく、苦悩と向き合ったあとの2,3が難しい内容になるのは当然かもしれません。後半の内容は理解できていない部分も多いですが、いつか共感できる日がくるといいなあ
と思います。
書くことの苦悩への具体的な対処法ですが、個人的には以下の内容が刺さりました。
・完璧に書くことは不可能
・雑にメモを残す
・思ったことをそのまま文字にする
・無駄な言葉は入れてもいい(ああ、えーと、うーん、etc...)
・資料にあたることをあきらめる
この辺りの言葉は書くことへのハードルをかなり下げてくれた気がしています。
普段は誰かのために頑張ろうと思うことが少ない自分でさえ、文章を書く時は「誰かのためになる文章を書かなきゃ!」と思ってしまう節がありました。
この本を読んでみて一旦は「誰かのために」という部分は置いておいて、思ったことを素直に書くことを決意できました。それを続けていくうちに誰かに刺さる文を偶然生み出すことができればいいなあと思います。